渋メモ

経営学を学ぶことでメカニズムを理解し、効率良くパフォーマンスの高い生き方を目指す大学生のブログ

問題解決のすゝめ②

【問題解決のすゝめ②】

 

ある日貴方の友人のB君が突然「俺の体重は55kgなんだ。」と言ってきました。

 

 

…で、何やねん!と読者の皆様は思ったに違いない。それもそのはず、B君は自分の体重という事実しか述べておらず、会話に何の進展ももたらしていない。ダイエットがしたいのか、増量がしたいのか、もしかすると有名な芸能人と同じ体重であることを自慢したいのかもしれない。だが、事実だけを述べられても受け手は何が何だか分からない。すなわち、B君の発言にはSo What?が無いのだ。

 

So What?とは「つまり、何?」の精神である。

So What?が無い議論は誤った方向に走ったり、進展が無い議論になったりする可能性がある。

 

例えば貴方が年金が自分に支払われるかが不安になり、「我が国は少子高齢化している」と言ってもこれは事実でしかない。「少子高齢化による年金支出の増加、税収の減少が国の財政破綻に繋がるのではないか」と述べて初めて問題となる。

もし、So What?が無ければ少子高齢化の解決に専念することになる。若者をただ増やせば良いという施策を行うことで、非計画的な出産や無秩序な移民受け入れなどが生じ、低所得層の爆発的増加に国庫がさらに苦しむ未来が見える。

少子高齢化はあくまで事実だ。少子高齢化の何を問題と置くかが重要で必要不可欠なのだ。

 

 もう一つ例を挙げよう。貴方が会議で「我が社の売上は昨年度が26億5千万、今年も26億6千万とほぼ同値です。」と伝えてもこれはただの事実である。会議にいる全員が「ふ〜ん。で、何?」と言いたくなるに違いない。事実では無くSo What?が必要なのだ。例えば業界全体が低迷している中ならば、「前年度と同じ業績を維持している」といえるし、好景気で競合他社が皆売上を伸ばしているならば、「売上が伸び悩んでいる」といえる。その報告(So What?)が無ければ会議は進まない。データを取る人間に対し「何のためのデータか考えて取れ」とよく言われる理由はデータそのものという事実を求めているわけでは無く、データから何がいえるのかが求められているからだ。

 

So  What?は問題解決において事実から何がいえるかを意味する。 Why So?は事実を何故と下へ掘り進めるのに対し、So  What?は事実から何がいえるかと一段階議論を進め、まとめる作用を持つ。これを続けると下記のようなロジックツリーが完成する。ロジックツリーを作成することで因果関係や自分の結論を整理することが容易になるに違いないだろう。

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 〆