戦略的に生きよ。〜②機会を逃さず挑戦せよ〜
【戦略的に生きよ。②機会を逃さず挑戦せよ】
さて、今回は読者の挑戦心…経営学的に言うならば起業家精神にあたるのだろうか、挑戦心を持って様々な機会に飛び込むことへのハードルを下げたいと思う。
大学生になると様々な機会が増える。怪しげなビジネススクールやネットビジネスのしつこい勧誘も多いが、極稀に超有名大企業のワークショップやインターンの機会なども転がっている。
私はあまり活動的な人間ではないと思っているが、どうやら周りから見ると活動的に見えるようだ。元々活動的でない故に多少は良いアドバイスができるかもしれないので、
「適切な機会を見つけ、挑戦する方法」を①適切な機会を見つける方法と②挑戦する心構えの二段階に分けて説明しようと思う。
①情報力を磨き、チャンスを掴め!
怪しげなビジネススクールやネットビジネスに騙される学生は半ば自業自得である。詐欺の被害者はいつも情報弱者だからだ。
「求めよ、さらば与えられん」と聖書で示されている通り、自分で探し求めた冒険者のみに宝は与えられる。家に胡座をかいている怠け者に送られてくる宝箱は大抵罠だ。見た目は綺麗だが、蓋を開ければ自分の金などが吸い取られる呪いの箱なのだ。実際私の友人は怪しげなビジネススクールの勧誘に引っかかり、15万も払ったらしい。実に嘆かわしい話である。
さて、本題に入るが、私は日系トップメーカーや外資系コンサルティングファーム、日系証券のワークショップに参加してきた。これらは全て選考無し、完全抽選制の極めてお得なイベントだ。私みたいな無能ボンクラでも運次第で参加できるのだ。これらのお得なイベントの情報をどうやって手に入れたか?下記の手段で入手した。
イベント情報においてはかなり豊富。私の参加したキャリア大学キャリア大学|この夏、企業がキャンパスになる。もFacebookで見つけたイベントだ。キャリア大学は大学1、2年生のみ参加できる1dayインターンシップのようなもので、参加企業は大人気企業ばかりという神プログラムだ。大学1、2年生は是非とも参加すべきだろう。
⚪︎就活サイト
大学一年生の時に四年生の先輩に勧められ、半信半疑で様々な就活サイトに登録したが、今となっては感謝しかない。就活サイトのインターンは全て三年生が対象かと思っていたが、全学年対象のものも数多くある。インターンシップは選考型が多いため、今回は就活サイトの開催している抽選型ワークショップを紹介する。キャリフルCAMP特別プログラム「キャリフル」|リクナビ2019は抽選型の全学年対象ワークショップだ。
GWを通じてその企業の実際の事業内容を知ることができる。参加者はほとんど大学三年生や大学院一年生であるが、気にすることは無い。むしろ失敗できる貴重な場として参加すべきだろう。
情報は自ら掴みに行くしかない。多くの情報が集まるSNSや信用できる情報サイトを上手く活用しよう。
②リスクは負うべし、されど計算せよ。
私は①で示したキャリア大学に2回、キャリフルCAMPに2回参加しており、大成功を収めた回もあれば大失敗した回もある。だが、これらのイベントはインターンシップや選考会と異なり、就職の査定に影響が出ないため失敗しても問題無い。すなわち低リスク(失敗した時に被るデメリット)ハイリターン(参加した時に得るメリット)なのだ。
多くの人が行動力ある人、起業家精神がある人をリスクを恐れない怖いもの知らずな人間だと考えるが、それは大きな間違いだ。
起業家教育において世界最高峰であるバブソン大学のジェフリー・A・ティモンズ教授(1941〜2008)は彼の著書『ベンチャー創造の理論と戦略』で起業家の信条として「負う必要のないリスクを負うな。自分にとって適切な起業機会ならば計算されたリスクを負え。」と示している。
そう、起業家とはリスクを取る人間ではなく、「取るべきリスクを選択し、計算した上で取る」人間なのだ。このように考えてみると毎日が大きく変化する。「参加して恥をかくのが怖いなぁ」とデメリットばかり考えるのではなく、「恥をかいたとしても一時的なものであり、査定に響かない。来年のインターンで恥をかいて落とされるぐらいなら、今参加して経験を積むべき」とリスクとリターンを見極め、定性的且つ主観的ではあるが、損益分岐を自分の頭の中で計算すべきだ。
物事には必ずメリット、デメリットがある。デメリットばかりに着目するのではなく、メリットがデメリットを上回るか否かを計ることが大切だ。
実際の企業も新たな施策…例えば値下げなどを打ち出す時、値下げした時の損失と値下げしたことによる客増加を含めた利益を推定し、その上で実行している。私達の日頃の意思決定も企業と同じように行えば良い。ただそれだけの話である。
【リスク選択トレーニング】
今すぐに「機会を逃さず挑戦せよ」と伝えても厳しいと思う。なので、起業家的意思決定の軽いトレーニングとしてブラックジャックなどカードゲームをオススメする。
ブラックジャックはカードの合計点数が21点を超えないように、プレイヤーがディーラーより高い点数を得ることを目指すゲームである。
このゲームのコツは場に既に出たカードを見て、自分の次に引くカードが大きいか小さいかを確率的に考えることだ。既に10以上が多く出ているならば、次に10を引く確率は極めて低いだろう。機会を逃さず、適切なリスクを見極め挑戦する経験をゲームを通じて体験できるのではないだろうか。ちなみに、このコツを掴めばブラックジャックは面白いほど圧勝できるので知っておいて損は無いだろう。
(ビジネスコンテスト参加者で行ったブラックジャック大会。初期$200→$700の圧勝だった。)
多くの大学生が情報に強くなり、様々な機会に挑戦するのが理想です。
人事を尽くして天命を待つと言うが、人事を尽くしに尽くすことでリスクが激減し、運(天命)任せの部分が小さくなるのだ。